2016ラヤンラヤン画像

私のダイビングはこのラヤンラヤンで始まる。妻と一緒に始めたダイビングだが、どうも彼女はドライが苦手、さらにビーチが嫌いときている(必然的に私もその傾向にあり)。その為か3月のラヤンラヤンツアーが楽しみでならない。一昨年のような悲劇(ツアー1週間前に行き先変更)が起こることがないように祈りつつ当日を迎えた。 朝の3時から起きだして、buddy-ropeに向かう。中西インストラクターが福岡空港まで送ってくれる。成田系由でコタキナバルに向かう。無事コタキナバルに着き常宿のシャングリラに入る。コタキナバルには何度も来ているが、町が発展しているのがわかる、ASIAN諸国の勢いを感じることが出来る活気のある町だと思う。

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早朝5時半ピックアップでコタキナバル国際空港からラヤンラヤンへと向かう。一時間程で到着しタラップを降りるとダイビングスタッフやリゾートスタッフが出迎えて下さる。知っている顔 知らない顔、皆気持ち良く再会を喜ぶ。その中に元ダイビングマネージャーのJasper、リゾートマネージャーのEugeneの顔が無いのが少し寂しい。welcomeセレモニーを過ぎwelcomeドリンクを頂きながら書類を書き、いよいよラヤンラヤンダイビングが始まる。器材をダイビングセンターに持ち込み、ウェイトを決めたら後は最終日まで器材に煩わせられることは無い。カメラを持ってボートに行くだけの楽ちんダイビング。 ガイドはRichi ダイビングマネージャーである。初めて来た時は元ダイビングマネージャーのJasperの子分みたいでやけにウクレレが上手い良い男という印象だったが、月日は流れ彼も昇進したんだと他人事ながら嬉しく思った。

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初日の1本目はwreck。恐らくチェックダイブで流れもなくまったりダイブ。透明度はそこそこ(と言っても25mは見えている、ここに来ると基準が格段に高くなる)このダイビングでAさん550本、Yさん100本の記念ダイブ。おめでとうございます。記念ダイブをこの海で迎えられるのはチョット羨ましい。だがこの1本目は有難い、半年程まともに潜っていない私には心の準備が必要だ。

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2本目はdog tooth イソマグロポイントというだけあってイソマグロは外すことが無い。 ラヤンのポイント名は難しい、ドリフトでしかもハンマー探しにブルーウォーターに出るので、エントリーとエグジットのポイントが異なることが殆ど。島の両端にThe valleyとThe pointというハンマーポイントがあり、潮の流れでその両隣のポイントで入ったり上ったりが基本である。透明度は40超えで何処までも見えている。このポイントでは決してロストはあり得ない、遥か彼方の他所のチームの泡が見えている、見えていてもそこまで行けるかどうかは自信が無い。これがラヤンの海だと小躍りしながら本格的なラヤンラヤンダイビングが始まった。 イソマグロ、GT、亀、ホワイトチップ、ユメイロモドキ、バラクーダ、他各種沢山!

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ここではライトブレックファーストの後7:30から1本目、本格的なブレックファーストの後11:00より2本目、昼食後昼寝後15:00から3本目その後Tea timeをはさんでhappy hourへ突入、19:30のdinner迄、食べて潜っての繰り返し(私は食べて潜って呑んでの繰り返し)まさにダイバー天国。マレー料理も私の口には良く合い美味しく頂くことができました。

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2日目 The point,The valley,Gorgonian forest 

3日目 The valley,The valley,Gorgonian forest

4日目 Gorgonian forest,Gorgonian forest,D-wall,jetty 

5日目 The valley

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此処に来ているダイバーはほぼハンマーを期待している。2日目に我らのガイドRichiがハンマーを見つけたが、後を追った者はぼんやりしか見ることが出来ず。結局見ることは出来なかったが、ガイドは必死で探します。
1本目、2本目はハンマーヘッド探しに岸から沖へ向かう。Bluewater  360度上下左右前後一面青い海に包まれて 素敵な浮遊感に包まれる。青一色の世界の中でさらに青く輝くサフィリナを見ながら、ガイドの合図を
待つものの、いつも不発。その為毎日1本目、2本目はハンマー探しにこの両ポイントを中心にブルーウォーターに出ます。その後棚に上がり緩やかに流されながら珊瑚やガレ場で遊ぶのですが、この両方隣接ポイントは瀬通しが良い為いつも抜けています。透明度は50over見渡す限り見えてます。透明度が良いと魚が居ないという定説を破り、半端ない数の魚が居ます。また各魚種の個体が大きく驚かされます。棚に上がると、1mあろうかというGTが群で目と鼻の先を私たちを睨みながら(ガンつけながら?)悠然と通り過ぎ、また小魚の群が根を覆い、婚姻色のイソマグロがペアのグループで舞っています。亀を囲み、バラクーダの群を追いかけ、ヨスジフエダイ、ユメイロモドキの群、ツバメウオの群、ナポレオン、チビマンタを追っかけ、ホワイトチップを追い回し、アジ球、サザナミフグと遊んだり、ブルーバックに踊るチョウチョウオに見とれたり、ウミウシを探したりと、とにかくオールスターキャスト!

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日頃のダイビングをぎゅうと凝縮し、いいとこ取りの夢のようなダイビングです。特にGorgonian forestからCoral cafeのポイントはまさに竜宮城?浦島太郎はこんな光景を楽しんだのだろうなと思ってしまいます。私たちは見ませんでしたが、鯱を見たと中国人グループが騒いでいました。こんな夢のようなダイビングが終始続きます。

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私はラヤンのこのポイント(gorgonian forest)が世界で一番好きです。パラオbluecornerよりも此処が好き。モルディブのマーカスティラやfishheadよりも。3日目に愛する妻の350本をお祝いしました。一緒に此処まで潜れたことに感謝すると共にこのような海を教えてくれたbuddy-rope今林氏には感謝の言葉もありません。ツアーの夜はリゾートに相応しく、ダイビング後の心地よい疲れを感じながら、風に吹かれ、沈んでいく夕日を眺めビールをゆっくりと飲むという至福の一時です。

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最終日は1本潜った後、プールサイドでリゾート満喫です。朝からビールを飲みながらまったりと時間を過ごします、そうこうするうちに夜になりバーベキューパーティーが始まり、みんな盛り上がっていきます。こうしてツアーの夜は日を追うごとに楽しく過ぎていきます。今回は私たちの他には日本人は居なく、欧米人と中国人グループと過ごしましたが、中国人グループ(在住マレーシア)の連中がとにかくうるさい!それでも一緒に潜り、同じご飯を食べていると最終日にはま 、いいかとゆるせる自分が不思議です。

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いつもツアーに参加するといろんなことが起きちゃいます。それもツアーの楽しみなんですが・・I氏のビデオ水没、海中紛失!おかげでGogonian forestでsearch&recoveryをすることになり(Gorgonian forestですから全然OK)、ここに行く理由が増えて私的には大歓迎です。結局ビデオは我らがガイドRichiの彼女であるAmandaが見つけてくれたのですが、それ以後Amandaが可愛く見えてしまう、I氏がそういうのを聞くと不思議に私も可愛く見えてきてしまいます。リゾートスタッフに新顔が増えて、それも若くて可愛いスタッフ!I氏と私はおじさん丸出しで可愛いねの連発!ちょっと日本人の品格落としちゃったかも。いろんなハプニングがあってそれもツアーの楽しみです。ちなみに私の愛する妻は帰りの成田空港でジュディオングさんを見つけ、握手してもらってました。彼女の記憶にはラヤンラヤンの海より印象強く記憶に残る事でしょう。私は今後何回その話を聞く事になるのでしょう?私は今回4回目のラヤンラヤン訪問でしたが、回をおうごとにこの海の良さがわかってくるようになりました。

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最初は潜る事に一生懸命で回りを見る余裕もなかったと思います。次に潜った時は少し周りが見えるようになっていてこんなに沢山魚がいたんだ、と感動した事を覚えています。3回目、4回目と前回以上に海の良さがわかるようになりました。今回ここで100本記念のYさんが最初は潜降も上手くいかなかったのが段々上達し、終わり頃には安全停止(ドリフトですのでfreeで行います)でピタリと止まっているのを見て、ラヤンラヤンの海はskillを上達させる奇跡の海だなと改めて感じました。Richi&Amandaまた来年も行くよ!

No Hammerhead is no problem!  We want to meet the miracle sea and fish and staff.

ハンマーヘッドは出なくても凄い海と魚と可愛いスタッフに会いに行きます!
明日から来年の為に一生懸命働きます(多分)。

2016年 3月 熊谷 安広