行程編

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昨年の2月以来のモルディブクルーズ。今年はGWに開催です。ルートは福岡~シンガポール~モルディブの最短ルート。途中、シンガポールでの乗り換えに4時間近い待ち時間がありますが、その間は空港のプールで泳いだり、ビップラウンジでの休憩ありで結構時間を有意義に使えます。

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乗り換え客にはシンガポール$20のクーポンをもらえますので有効活用です。但し、なんにでも使えるわけではないので確認が必要。以前は成田発着で行っていましたが時間的にも体力的にもこのルーとの方がずいぶん楽です。

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福岡~成田の往復もなく9時間の乗りっぱなしもありませんから。と言う訳で朝10時に福岡を発った私たちは当日の夜11時にモルディブの空港に降り立ちました。時間的には4時間の時差がありますので日本時間だと深夜3時でですね。

ダイビング編

ドリフト講習

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さぁ翌日からボート5日間、13ダイブのクルーズがスタートです。丁度、乾季と雨季の境目でお天気が心配でしたが、全く問題なく海況にも恵まれたクルーズになりました。モルディブのダイビングスタイルはすべてドリフトダイブです。
ドリフトとはボートは錨を打たないため、ダイバーは潜る際に錨のロープを持つことも指針にすることも出来ません。水中のガイドダイバーさんを目指して一気に頭から潜降します。ここは世界的にも潮の流れが速いポイントが多く、その流れをうまく利用して潜ります。錨のところに戻ることもなく行動範囲が広いので慣れればこのスタイルのほうが体力的にも楽。ドリフトを好むダイバーさんが多いのも実情です。

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今回はドリフトダイブの講習もあり、出発前にお店で事前に学科《知識》の部分を終わらせていましたので現場で実技の習得をしていただきます。一番気を付けなければならないのは潜降時のボートのプロペラ。ダイバー自身の位置とプロペラの位置を確認しながら決して近寄らないように水中で待つガイドさんのところへ潜降します。初日の2本目はかなりの流れで受講生のみなさん曰く『こんな速い流れは初めて。フィンキックしなくてただ流れるだけで広範囲を移動できるので楽チン』・・・エキジットした皆さんは少々興奮気味に言っていました。

ダイブクルーズのメリット

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ダイブクルーズは潜って食べての繰り返しです。これがリゾートステイだと部屋から桟橋まで歩き、ボートに乗り潜って帰ってきてまた桟橋から部屋までの繰り返しで体力を奪われます。特にモルディブなどのリゾートは部屋から桟橋まで徒歩5分そこらは普通にかかります。

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クルーズの場合、本船で寝泊まりして、実際のダイビングはドーニと呼ばれるダイビング専用ボートで潜ります。このボートは既にシリンダーにセットされた自分の器材が準備されていますので、毎回、そのシリンダーのところに座って背負います。ダイビングが終わったら本船にもどり、スーツを干してシャワーをかかり食事です。1日潜れば皆さん手順がわかり、空いた時間を本船上で写真の整理やFacebookへのアップ、読書などで過ごします。1日3ダイブなので空き時間はのんびり過ごすことも可能です

今回のダイビングの見どころ1

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さて今回のメインのダイビングは3mを超すナースシャークが近寄ってくるポイント。
陽が西に沈むちょっと前からスタートします。水深は20mから徐々に浅く取りながら最後は5mくらいまで傾斜を移動します。沖合から茶褐色のどでかいナースシャークが列をなしてやって来ます。ダイバーなどお構いなしです。突っ込んでくるナースシャークを避けながら避けながらの写真撮影。

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最初はおっかなびっくりのダイバーさんも手が届く??カメラがぶつかりそうな距離まで近づいて撮影しています。海中が段々薄暗さを増すとその数は増えていきダイバーの前はもちろん横や後ろをかすめるように通過します。その数約30尾・・・・多い時には数百の群れも・・・。ボートに上がってくる皆さんは興奮気味でニコニコです。

今回のダイビングの見どころ2

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次のメインディッシュはそうジンベイザメです。
モルディブの首都マレから南下すること約1日半。アリ環礁です。横長の4~5km続く白い珊瑚砂の島。ところどころに海に突き出した水上コテージの屋根が太陽光でキラキラ光っています。その光景を見ながら島に沿ってジンベイザメを探します。現地スタッフはボートの屋根に上り水面直下を泳ぐジンベイの黒い影を探すのですが洋上には同じ目的のボートが20隻から30隻。

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1隻でも見つければ他の船が同じところに押し寄せますからとんでもないことになります。ダイバーばかりでなくスノーケラーも沢山いますのでジンベイの泳ぐ水面はあたかもトライアスロンの水泳スタート時同様の混雑です。1時間、2時間、3時間、中々見つかりません。他のボートにその動きもありません。業を煮やした??現地ガイドのアスラムは思い切って違うポイントへボートを移動させます。他のボートは皆無。

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さぁダイビングの開始です。リーフに沿った駆け上がりを潮の流れに乗りながら20分。前方のダイバーが慌ただしく後方へ泳いできます。そのダイバーの後ろに薄っすらジンベイの影が!!後方に泳ぐダイバーはいい写真を撮るために一旦、ジンベイから離れて態勢を立て直すのが目的。私たちチームもジンベイめがけて一斉にダッシュ。ものの3分。ジンベイは去っていきました。水面に浮上したダイバーは皆でアスラムに拍手。Good job ASLAM!

今回のダイビングの見どころ3

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さぁ次は3つ目のメインディッシュ、グルグルマンタです。夜空に星が出だしたころ波静かな停泊地にボートの後方から突然『マンタ来たよ~っ』・・・の声。ナイトマンタのスタートです。ボートの後方から水面を照らす大きな照明器。それに照らされた水面にたくさんのプランクトンが。それを目当てにやってきたマンタを水中から見るダイブです。

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マンタは水底から水面へとグルグル回ります。誰が名付けたかグルグルマンタ。潜らなくても確りボートのデッキから観察できますがそれはやはり潜ってみたほうが迫力が違います。マンタが大きな口を開けてダイバーにぶつかりそうなくらいの大接近。思わず身を引いてしまいます。ボート上から見る人も潜って見るダイバーも大興奮のモルディブの夜でした。

後記おわりに

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その他にもたくさんのおすすめポイントがあり、黄色いラインが鮮やかなヨスジフエダイが群れるポイント。大きなツバメウオが大挙してダイバーを囲むポイントなどなどダイバーにとってまさにパラダイスのモルディブ。今回はラッキーの連続。前のクルーズでは出なかったジンベイもマンタも全員見ることが出来ました。

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帰国の途中『今度は何時行くの?』・・・と聞いてくるダイバーさんも・・・。お疲れさまでした。ありがとうございました。皆さんの笑顔がいっぱいのツアーになりました。皆さんの笑顔は私たちダイビングスタッフのビタミン、サプリメントです。頑張ります

2018年 5月 今林 忠義