
福岡~成田:1時間45分 成田~スリランカ:9時間 スリランカ~マーレ:1時間50分の長い道のりを我慢に我慢をして6年ぶりのモルディブに降り立ちました。そうそう現地スタッフと合流しクルーズ船へ。ウエルカムドリンクを喉を鳴らしながら流し込みルートの説明やら打ち合わせやらで床に付いたのは午前12時。

翌朝は6時半のブリーフィングです。寝た寝ないか分からないうちにブリーフィング開始。聞けばいつものマンタポイント。前回潜った際はマンタが6尾出たものの潮が速かったことを思い出す。今回はそれ程でもなくゆったり2枚のマンタと会えました。なんと、水中で当店のお客様(プライベートでお越しのEファミリー)と遭遇?? 話しは聞いていなかったため、本当にビックリで、水中で挨拶を交わした次第です。

早朝ダイブの後は朝食。その後移動してモルディブ独特のパスで潜ります。潮が早く大物ガンガンのポイントですが今回は丁度良い流れに身をまかせながらマダラトビエイやローニン、ナポレオン、グレイリーフシャークなどの大物見物でした。昼食後は3時から3本目のダイブ。こんな感じの毎日が4日間ほど続きます。何処のポイントも20m以上と深いポイントが多く、潮も行ってます。モルディブは環礁と環礁の間を潜ることが多く、潮が速いのも特徴でして、そのようなポイントの方が魚種魚影が濃く楽しさも倍増です。当然、エントリー前にBCDの空気を出来るだけ抜いて、エントリー後はヘッドファーストで一気に海底へ・・・。小さな海底の根に潜るにはもたもたしていたら潮に流され、何も無い深い砂地になるわけですから・・・。

3日目の早朝ダイブの後は移動してジンベイ探しです。既に他のドーニがいて、その付近の水面にはジンベイを見ているスキンダイバーがいっぱい。私達も小型のテンダーボートでその中に突入し、一斉にエントリー。いましたいました!!海底付近15mの水深に2尾がランデブー中です。素もぐりには少々深すぎますがそれでも外人たちは一生懸命潜ってシャッターを切っては一気に浮上してきます。あの距離でシャッターを切っても良い写真は無理。それにこの深さだと一回潜ったら3分間はインターバルが必要です。私はジンベイが浅場に来るのを待って、その兆候を見逃さずここぞとばかりに潜りシャッターを!水深5m。ジンベイとの距離1.5mでパシャ。

アフターダイブは当然、デッキで冷えたビールをグビグビ。その他はお土産屋さんが軒を連ねる小さな島の探索や、クルーが一生懸命作ってくれた砂のジンベイを取り囲みBBQ。ゆったり流れる時間、素晴らしい景色を眺めながらの航海はモルディブクルーズの醍醐味です。実は出発の3日前のニュースでスリランカからインドに掛けてサイクロンが北上したとの情報を聞き『台風一過なら多分、海況は心配ないだろう』と参加の皆さんへは黙っていましたが案の定、海はベタ凪、空は快晴の素晴らしいコンディションで過ごせました。ガイドのアリさん曰く『先週のクルーズは大時化の中で潜り、大変だった。ジンベイも出なくて・・・』

自然相手とはいえコンディション如何ではツアーが台無し。今回参加の皆さんの行いが良かったのか?はたして私の持って生まれた強運??なのかは不明ですが、天気良し、海良し、透明度よし、マンタ・ジンベイ出現のラッキーツアーになりました。ご参加の皆さん、お世話になったガイドのアリさん、KAZUさん、アスラムちゃんありがとうございました。

余談:ボートのオーナーは北九州で青春時代をすごした希与子さん。北九州のダイビングショップさんは始めて!!・・・・・との事でしたが、昨夜、来店した西田INST曰く、『10数年前、私の引率でブルーシャークに乗りました。そのとき希与子さんがガイドしてくれたのを覚えています。』・・・・・へぇ~っ。と言うことは希与子さんも私もそのことを完全に忘れていたことになりますね???
2012年 11月 今林 忠義