
2001年から私の調査ダイブを入れて11回目のラヤンラヤンです。参加された方の中には連続8回の方もいて大人気のツアーになりました。ラヤンまでは距離、時間ともに長く掛り、のんびり?実際にはバタバタ潜りまくりですが最低でも8日間は覚悟しなくてはなりません。今回は福岡~関空~クアラルンプール~コタキナバル~(1泊)翌日早朝コタキナバル~ラヤンラヤンの乗り継ぎ乗り換えが時間的、体力的にも大変なので、福岡~インチョン~コタキナバル~(2泊)~早朝ラヤンラヤンのコースにしました。このスケジュールにしたことによりコタキナバルは今まで素通りだったのが、2泊出来時間的にも充分堪能できます。

コタキナバル到着翌日は、オラウータンがいる動物園へ。さぁ明日はいよいよラヤンラヤンへ。朝4時半の電話でたたき起こされコタキの空港へ。何時もだと20人乗り程度のオンボロ貨物機だか旅客機だか分からない飛行機で飛ぶのだが今回は人数も多くチャンとしたCAが2人もいる大き目の機材。これだけ大きいとラヤンの滑走路をオーバーラン確実??心配をよそに1時間後、私達を乗せた飛行機はメチャ逆噴射しながら急制動しながら何とか無事にラヤンに到着。荷解き後、器材をショップに持っていってセットアップ。朝食を取り、11時からファーストダイブです!!

さぁ潜りまくるぞ!!これからの5日間は朝6:30朝食前の軽い食事、7:30ダイビングスタート。リゾートに戻り 朝食。11時2本目スタート。ランチ後、15時3本目のダイビング。おやつ。その後はリクエストに応じオプションのビーチダイブやナイトダイブ。夕食7:00の日が続きます。私達ダイバーにとっては至福の5日間。ポイントはどこも5分から15分程度の距離。しかも魚種魚影が濃く、ある一部の魚種を除きオールスターキャストで楽しませてくれる素晴らしいダイブサイトです。1度訪れたら3年は寿命が延びること間違いなし!感動のダイブで心身ともにリフレッシュされます。

ラヤン1本目は残念ながらリクエストのゴーゴニアで海軍の機銃掃射練習で潜れずストリップへ。リソートの対岸にあるポイントです。ボートで13分ほど。まぁリフレッシュやDSのダイブチェツクも兼ねて丁度いいポイントかもしれない。エントリー後、リーフの5m深度で集合しドロップオフを25mまで降ります。途中、リーフのエッジをブラックマンタを先頭に小マンタが8尾連なりながら泳いでいきました。私達は見上げる格好で見送ります。徐々に深度を浅くしながらリーフのエッジまで上がり10m付近を流していると大きなカメが休憩中。皆で遠巻きに観察。その先に例のマンタ9尾が・・・。

2本目は魚影の濃いドッグツゥースです。ここはゴーゴニアフォレストに近く、大物が出るポイント。潜降中に見渡せば40kgを超えると思われるGT(ジャイアントトレバリー)がタルミの群れの上で旋回中。その横では差し渡し1m近くあるケショウフグがホバリングしています。取りあえず当初の予定通りブルーウォーターへ出てハンマー探し。ガイドのジャスパーは30m深度で先行し私達は彼を上から追いかける体勢で進みます。10分程度探した後に再びリーフに戻り10mラインを流しながらの撮影タイム。遠めに大きなナポレオンがゆったり泳いでいました。

ラヤン2日目の1本目はシャークケーブ。ここもリゾートの対岸で25mのほぼ垂直に落ち込んだ壁に横に大きく口を開いた窪みがあります。ケーブの底28mにリーフシャークが2尾海底にデデ~ンといます。私達が上から見下ろすかたちで近づくとゆっくりと泳ぎ去りました。徐々に深度を浅くして壁を上へ移動します。カスミチョウチョウウオの群やウメイロモドキの群れが壁沿いに群れます。いつもの通り10m付近で撮影タイムです。ここでも再びカメが現れました。安全停止直前7m深度でギリギリ言いながらこちらを睨むゴマモンガラ。遠回りをしながらやり過ごしてから安全停止です。

2日目の4本目は桟橋の下。ラヤンではJetty Diveとして人気のポイントで、サンセットダイブです。低質がシルトに近いサンゴ砂の微粒子状態なのでフィンワークは気を付けなければなりません。1人でもバタバタやると視界は戻ってこず、その場から逃げるのが一番。今回のターゲットはフリソデコショウダイの幼魚。フィンを使わずそろりそろりと指先を砂に立てて移動します。心なしか以前より魚が少ない感じです。折からの赤潮が水面を覆っていて潮は干潮間近のためかもしれません。結局、目的は達せられず、代わりに見たこともないハゼ?と遭遇しました。いつものオイランヨウジウオなどは元気でした。

3日目、潜降集合し揃ってドロップオフの壁伝いを進みます。私達を追い越しながら横目でチラ見してドックトツース(イソマグロ)が消えていきます。その後からレインボーフィッシュ(ツムブリ)も後を追います。前方下にグレイリーフシャークがUターンを繰り返しながら回っています。リーフの上に目をやるとナポレオンが私達の進む方向にのんびり泳いでいます。タカベやムロアジの群れが壁を降りてきます。ブルーに黄色が映えてきれいです。ドロップオフの濃紺の海にはカスミチョウチョウウオの彩りがいいですね。

最終日のポイントはゴーゴニアへ続く大物ポイントです。潮もゴーゴニア方向へ流れていていいタイミング。潜降集合しいつものようにブルーウォーターへ。10分ほど探してリーフへ引き返しますが壁の35m深度でギンガメのトルネードです!!私だけ降りて撮影し上にいる皆さんに合流。その後リーフの上をゴーゴニアへ流れます。いつもの大物に混じって1mはあるネズミフグやケショウフグがホバリング。浮上直前に浅場でギンガメのトルネードも。このダイビングを終りに合計14ダイブ。

なんだかんだで楽しかった5日間はアッと言う間に過ぎていきました。一生の想い出に残る感動を胸に現地スタッフとの再会を誓いラヤンを後にしました。コタキに到着後は一旦、シャングリラにチェックイン。女性の大好きなお買い物と昼食。その後コタキ市内を見渡せる展望台で夕日を眺め、ナイトマーケットへ。夕食は民族舞踊を見ながらの海鮮料理です。満腹状態でホテルに戻りシャワーの後、深夜の便で韓国はインチョンへ・・・。大変大変お疲れ様でした!!皆さんの『最高だった!!また、再訪したい!』の声に私の疲れは吹っ飛びました。ありがとうございました。
2012年 3月 今林 忠義