フィリピン
「GW世界遺産トゥバタハリーフクルーズ!」
2006年 4月 今林 忠義
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4月29日福岡を出発。当日はマニラで一泊し、翌日のお昼にパラワンのプエルトップリンセサへ・・。今回は7泊8日の日程のうち、クルーズ5日、規定ダイブは15ダイブ。ナイトを含めると18ダイブのかなり内容の濃いツアーです。4月30日現地空港に出迎えた、ガイドと思われるスタッフに今回のゲスト数を聞くと、全35名。心配だったテンダーボートは4隻という。事前の情報ではクルーとガイドの人数は40数名、ゲストとのクルーの数の対比がクルーズの快適さを決める1つの目安となることから、心配は一掃された? |
15分程度の道程でクルーズの出発港に到着、本船は沖泊り、テンダーに乗り込み沖の本船へ向う。数隻のクルーズボートが停泊しているがその中でも最大の大きさ。乗船後、アッパーデッキに集合し、簡単なオリエンテーションを受けて部屋へ・・・すでに部屋には個人個人の荷物も届けられており、先ずまずの手際に一安心。その後、デッキでブッフェスタイルのランチを・・・。二時間後のチェックダイブに向けて器材をチームごとに仕分けし、個人個人の器材置き場を割り当てる。そこの天井には10個ほどのシャワーが突き出していて、ダイブ後の片付けとシャワーが動かずして出来るようになっている。 |
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チェックダイブは担当のガイドがスキル確認をするというよりウエイト確認程度のごく簡単なもので、取上げてマスククリアーだの、ホーバリングなどは全くしなくてよい。 完全なウォンリスクだぞ・・と言わずして語っているようなものである。個人的には当然だと思う。夕食のテーブルでエンジン音が高鳴るのを聞きながら、いよいよクルーズのスタートに明日のダイビングへ思を馳せる。今回のクルーズは移動、停泊にかかわらづ、波で揺れた記憶がないほど、恵まれたコンディションの中で終始した。 |
5月1日、早朝5時に目が覚める。既に水平線から太陽の光芒が明るく雲間をぬって天上に届き、見渡す限りベタ凪の海を照らす。目の先数キロのところに環礁と思われる色の違いと潮と潮がぶつかる波立つ海面が見える。環礁の直側では所々、水面がレンズ状に盛り上がり、海底の根が複雑に潮路を変えている様子がハッキリ見て取れる。それにしても大きな環礁である。広大な海の上で環礁の端の先端も見えない。今回の船上のスケジュールは●6:00起床と軽い朝食 ●6:30 1本目●8:00朝食 ●10:00 2本目 ●12:00 ランチ ●2:00 3本目 ●4:00 4本目 ●6:30OPナイト ●8:00 夕食食事と食事の間には軽食も用意されており至れりつくせりの気配りで、スタッフが世話をしてくれる。船自体の使いまわしもよく問題は感じられない。 |
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ダイビングパターンはグループごとにテンダーボートでポイントへ移動。環礁のリーフからエントリーしエッジへ向い垂直のドロップオフの壁を降り流れに乗って移動するタイプ。エントリーは潮流を考えシッティングバックロールの一斉エントリーです。ファーストダイブは身体慣らしかと思ったがさにあらず、潮流ガンガンのドリフト。途中、潮当たりの一番速い突先で根待ちしたが皆さんカレントフックで定位置をキープしないと留まれない速さ、排気も真横に流れています。事前のブルーフィングが有ったものの初めて経験したダイバーさんは驚いた事でしょう。それにしても透明度は素晴らしく、大型の回遊魚も回ってくるいいポイントでした。 |
その後のダイブも強弱はあるものの大体流れていて、慣れればこんなに楽なダイビングはない。『全17ダイブは書ききれないのでログをご覧あれ』2日目には皆さん手順もわかり準備や後片付けも手際よく出来るようになりました。潮流に対しても余分な緊張感がなくなり、むしろそれを楽しみながらのダイブです。リーフを覆い尽くす珊瑚は素晴らしく種類は数え切れないほど、生き生きとしていてガレ場は殆んど有りません。魚種魚影に関しても同様の素晴らしさ。 |
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ハンマーヘッドやマンタ、ジンベイも時々は見れるそうですが今回は不発でした。同海域に他のボートも数隻いましたがどこも同様だったらしく臨時ニュースは入ってきませんでした。今まで私自身の添乗に際しては大物につきまくっていたのですが、ことジンベイに関してはさっぱりです。一度などは昔、八丈島から船を仕立てて孀婦(そうふ)岩を目指したのですが、帰りの鳥島でテンダーボートを操船し皆さんがエントリーした後、私は右舷側で用をたし一服中、左舷側の船に寄り添ってジンベイがいた・・・『船より大きかったよ』と後から聞き腰が砕けました。 |
また、4年前のラヤンラヤンではドロップの壁伝いに移動中、沖のブルーウォーターでハンマーの影を見つけ、皆さんとダッシュした際、それほど興味の無かったダイバーさん2名と現地のガイドは直後に下から上がって来たジンベイと遭遇・・・エキジットが出来ないほど萎えて力が出ませんでした。そんなこんなでジンベイを追い求め、ジンベイ探索ツアーを数度企画しましたが不発の連続?? いつしか今林のジンベイツアーはジンベイが出ないの定評が付きまとうようになりました。今回も払拭できず・・・。どこかで役払いをして臨みます。申し訳有りませんでした。今回は最終日にお一人が風邪気味でお休みされただけで、皆さん精力的に全てのダイブをこなし、すっかり黒くなって帰国。滅多に行けないトゥバタハはヤッパリすっごい海でした。 |
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Last Update 2018/05/24