福岡・芦屋沖(特設)
「芦屋沖が復活です!」


2005年 6月 今林 忠義

いや〜っ・・・お店にとっては約10年ぶりの芦屋沖です。鶴次船長が亡くなって以来、近くて遠い芦屋沖でしたが、やっと再開できました。個人的には昨年、佐賀の古伊万里研究の学芸委員を案内してもぐりましたが、お客さんをお連れするのは久々です。
15年以上も前に芦屋沖で潜っていた際、偶然にも古伊万里の大皿を発見し、その後調査の末、古伊万里がたくさんある根を探し当てました。その当時は新聞社が取材にくるはテレビ局は取材に来るはで、しまいには夕方6時の全国ネットのニュースにまで引き出され、お店としては古伊万里に振り回された感がありました。
余談ですがその時の古伊万里は芦屋町の民族資料館に寄贈しました・・・・と言う事でまずは芦屋漁港から北西に一直線の『なかて』を目指しました。当時の船より随分早く、ほんの15分程度で到着。昨年調査ダイブの際にマーキングしたGPSプロッターで位置を決定!!  アンカーリング後、即23mの海底を目指します。透明度は7m程度、アンカーから東へ移動します。大体20〜30mも泳げばそそり立つ岩壁があるはず・・・・あるはず・・・ある・・ある・・あれ・???ひひひぇ〜ない・・ない。岩壁はあるもののそそり立ってない小高い岩・・?ク〜ッGPSに星型のマーキングが2つあったので、少々迷った結果が大外れ!!ならばとお客さんと引率のINSTをその場に待たせGPSのもう一つのマークの方向を南と定め私一人で岩壁を南に下る・・・下る・・・下・・・る
あった、あった見覚えのある岩や景観!!もう少し先に行けばイシダイが数匹偵察に来るはず・・・。来た来た来た!!案の定イシダイの出迎えである。あと30mほど南に間違いなく魚が乱舞する大岩があるはず!!お客さんとの距離は約30m。ポイントまでは30m。水深22m引き返してアンカーまではお客さんの場所からさらに40m・・・。
現在の状況を考えながら残圧計を見る。110kg・・・・引き返しお客さんを案内し大岩の周りを乱舞する魚影を見せる事は可能だがその時点で浮上開始になる・・・?ここは安全最優先でまずはアンカーまで帰ることにする・・・残念
一旦、港に帰り昼食をとってから直ぐ前の沖波止の外側、テトラポッドを潜る事にする。水深10mの砂地に集合しテトラを右に東へ進む。透明度は良くないが水面近くでコアジが群れている。砂地ではダイバーの気配を察知してヒラメが砂煙を上げて逃げてゆく。ウミタナゴやメバル、アラカブ、お馴染みの魚達がのんびり泳いでいる。ウミウシも結構いろんな種類を見る事が出来ました。  
なかでも5cmほどのハナイカの擬態は素晴らしく表皮の変化と色の変化には息を呑むほどでした。

次回は魚種、魚影No1のポイントへご案内しますから〜っ残念!!



<−BACK NEXT−>