フィリピン・セブ
「オカマでナイト!?」


2004年 2月 今林 忠義

寒い日本を脱出し南の島へ避寒に・・・
と思い立っても福岡発だと限られた日程でかなり行先が限られます。GUAMは何回も行ったし・・・。何度も海外に参加してくれたお客さんに対し今更「GUAMは如何ですか?」とも言えないし・・。「決してGUAMが良くないとのことではなく。行きたくない!!と言ってるだけ??」パラオは毎年行ってもらってるし・・・。マニラ経由でフィリピンだと、どうかすれば全後泊が必要だし・・・。不景気の影響で福岡発着の国際便がどんどん少なくなっています。モルディブだって以前は成田経由福岡発があったのに、昨年もわざわざ成田まで行って乗り換えモルディブへ・・・。帰りは福岡の上を通過して成田まで。パラシュートで途中下車?この場合は途中降下?OKだったら飛び降りたいくらいだ!!今年に到ってはマレーシア航空も運休!!3月のラヤンラヤンはまたまた関空までの往復を余儀なくされてしまった。
イイカゲンニセイ!!「おじさんはふんとに怒っているんだぞ!!」と言ってもむなしく・・こだまも帰ってきません・・・・。
そんなこんなで??今回はマニラ経由の即日セブ入。これも25年前はセブ福岡直行便が就航しててわずか3時間半でマクタン空港へ行けたのに!!「またまたハラガタッテキタ!!」で超豪華、・・・何がで・・か、わからなくなったが超スーパー?デラックス、超エクセレント??超ハイソな方ばかりがお泊りになるマクタン島のプランティションベイへ・・。空港から出迎えの車でホテルへ移動。移動中早速、現地エージェントのマリさん・・「この人は男です」曰く、「いい娘がいますよ??エヘッエヘッ・・・」エヘッエヘッと笑ったかどうかは覚えてないが・・多分笑った。
「コノ〜ッ何を言ってるか!!俺達はダイビングに来てるんだぞ!!ご夫婦で参加の方もいるのに!!」とは言わなかったが・・・。まぁ今後のこともあるから値段だけは教えてもらった??例によって到着後ウエルカムドリンクで喉を潤しチェックイン。レセプションを出るとカートに私達のバッグがのせてあり、各自の部屋までポーターが送ってくれる。部屋に案内されチップを渡そうとすると受け取らない??エッここは何処??フィリピンじゃないの?どうかすれば、チップを渡しても不満顔でもう少し色をつけろ!!と言う輩ばかりなのに。まぁ後にレストランのスタッフに聞いたら、「ここはノーチップのポリシーで、もし貰った事が分れば即首」・・だそうです。いいこと!!いいこと!!その精神が大切!!今後、フィリピンは大きく変わっていくことでしょう!!
さて翌日は日本からお願いしていたPSQのマネージャーの耕平さんが迎えに来てくれた。車で10分程のCBC「セブビーチクラブ」へ。「今林さん・・何処行く?」 「うぅ〜んヒルトガンに行こうか」今回は参加者の数とレベルからしても引率は楽チンである。少々、時化てても潮がはやくても何処でもOK!!一昨年潜ったことのあるポイントでCBCからボートで20分の所である。ここは政府の決めた禁漁区。魚達もダイバーを恐れず、のんびり泳いでいる。ツバメウオにいたってはダイバーに付いて回り、 顔まで覗き込むヤツもいる。被写体を見つけシャッターを押そうとする、その直前レンズの前にツバメウオ・・・。なんてこともあった。係留ブイの下が5m。沖へ数メートル移動でドロップオフのエッジに着く。そこから下へ潜降しながらその時の潮で右か左へ移動する。ガイドとしても案内しやすいポイントです。直にツバメウオの出迎え。水面には小魚が群れで舞う。それを狙って大型のローニンアジが10匹程取り囲む。時折、沖をやはり大型のイソマグロが通り過ぎる。初日はここで2DIVE。
2日目は今回のメーンイベント!!ニタリ「体調の半分はある尾びれをもつサメ。体型が美しく、他のサメとの識別も遠くからでも可能。」との遭遇を期待して向かいの島ティンゴへ。波はそれ程無いのだが、ボートが小さいのと向い波のため潮をかぶりながらの移動。30分程でポイントに着く。早速、エントリーするが、ガイドの進さん、いっこうにドロップオフの方には行かず、リーフの8m前後を潮に向かい泳ぐ、泳ぐ、泳ぐ。さほどの流れではなかったが15分も向かい潮で泳ぐと嫌になる??隊列も縦に長くなるし、大型のハウジングカメラのお二人もきつそうだが、遅れてくるダイバーも心配な為、列の途中で前を見たり、後を見たりで手伝う事ができない。やっと方向をドロップの方へ変える。水深20mのエッジで下を見ながらの根待ち。透明度は良く、25mは見えるが肝心のニタリは現れなかった。2本目は流れの無いCBC前を流す。
3日目は午前中、ヒルトガンとCBC隣の小物ポイント。ここではマンジュウイシモチとニシキテグリに会えた。最終日の夜はフィリピン料理とショーに出かける。そうそう!!2日目のディナーはホテルで開催されたフィリピン民族ショー&バイキングの夕べに申し込む。料理はまぁまぁだったがうちのお客さんのHちゃんがショーに引っ張り出され例の竹竿2本を両方から持ち床にトントン、竹竿同士でトントン、ダンサーはその竹に足を入れたり出したりの横跳びのケンケンパ。あのバンプーダンスに・・。最初はうまく音楽に乗ってダンスしていたが、途中、竹を持ってた片方の人が竹持ちを放棄して指を押さえて時折、しきりに振っている・・・?お気づきの方もあろうが、竹で指を挟んでしまったようだ。Hちゃんがどうも間違って竹を踏んづけたらしい・・。図式は床、指、竹、その上にHちゃんの足、体重がもろにかかったのである。痛いに決っとる。それを知らないHちゃんは向かいのお姉さんと手と手を取り合いニコニコしながらダンスしてる。挟まれて痛がってるお兄さんには悪いがその光景が可笑しくて可笑しくて大笑いてしまった。
そうそう最終日はランチが遅かったので最初の予定を入れ替えてショーの後に食事。ピックアップに来たマリさん「みんなビックリするほど凄く綺麗ですよ??」・・・。街へ行くかと思ったら、なんだか椰子の木の茂る狭い道を海辺へ・・・。視界が開けてきた先は海である。エッ〜??潮の引いた浜辺に大きめ船が・・・。船までの小道にはネオンサインが怪しくキラキラ。船は完全なオープンデッキで観客用のテーブルとイスが30人〜40人分あるがお客は私たちだけ。夕方の6時半からオカマのショーを見に来る人はそう多くは無い???当然、青天井だから雨が降ればオカマもお客も逃げ回ることになる。 幸い星空でその心配はないが、まさかこんな廃船同様のいや廃船でのオカマショーなんて聞いてない!!参加費用の40ドルを返せと言いたいがマリさんは空港へ出迎えがあると帰ってしまう。ク〜ッ!!
飲み放題と言ってたが、ショータイムの間はタバコと飲食は禁止??すぐにショーがはじまりま〜す!!ナヌ!!酒はビールだけである。サンミゲールをそう何本も飲めるものでもない!!コノ〜ッ!!誰がオカマショーに行こうなどと言い出したのか!!??当の私だった。仕方が無い。先が思いやられるがここは腹を決めて楽しもう!!シュチュエーションからしてショーも期待できる物ではなかったが・・・ 、始まるとさにあらず、リッパにショーアップされた本確的なオカマショー。お客は私たちだけ。入れ替わり立ち代り綺麗なお姉さん?たちが私たちのためだけにステージ狭しと一生懸命踊ってくれる。途中、何度もステージに引っ張り出されてイヤイヤながらニタニタ踊るHちゃん??まんざらでもなさそうである。1時間のショーは短く感じる程私たちを引き込んでくれました。イヤ〜ッ男であれ、女であれ、はたまたオカマさんであれ一生懸命の姿は人を感動サセルモノデスネ〜ッ。感動となんだか自分でも理解できない変な余韻を胸にセブの街へお食事に出かけました・・・・・・。完



<−BACK NEXT−>