マーシャル・マジュロ
「海の青さと珊瑚に絶句!・永遠に残って欲しい海がここに


                                                       2013年11月 熊谷 安広                    

今までで一番良かった海はどこ? 2010年バディーロープ恒例ビアパーティで
今林さん(以下BOSSと略)に聞いたところためらいもなくマジュロと答えた。
世界の海を知り尽くしているBOSSが躊躇いもなく即答したのを聞き、是非連
れて行ってくれとお願いしたのが今回のツアーの始まりのような気がする。
私は自分の言葉に責任を持つ、いや持ちたい人間である。ツアー先で「また
来るね!」と話すと必ず行く。もう来たくない時には「有り難う頑張ってください。」
と話す。2013年のツアースケジュールを見た時、2年前の自分の言葉を思い出
した。これは行かねば、と一年間仕事を調節し、新しい患者さんには3月と11月
に私は1週間居ません。なんで?と聞かれたら研修に行きますと答えます。
でもねすぐにダイビングってバレちゃうんですけれど・・・

マジュロはマーシャル諸島の首都、マーシャルは29の環礁からなる島国で、
戦前はパラオと同様に日本統治下にあった島です。かのビキニ環礁もマー
シャルにあって米国の水爆実験で空母サラトガや長門が沈められていて、
それを見に行くことも可能です。話を進めて、11/10が来ちゃいました。
今日からマジュロに着くまで2日間まずはグアム行」きだ。その後アイランド
ホッパー(グアムとハワイを結ぶ各駅停車便)I という便で、チューク島(旧ト
ラック諸島)、ポンペイ島、コスラエ島、クワジェリン島と着陸、離陸を繰り返
しようやくマジュロに到着。グアム空港のimigrationでしこたま待たされ、マー
シャルの無愛想な入国管理官に閉口しながらようやくマジュロに到着。南洋特有のムッとする空気にやっとマーシャルまで来たなという感慨と雨の予感が・・・

●ダイビング初日   マジュロ環礁でのダイビング、その前に珊瑚と珊瑚礁の簡単なレクチャーを受け、珊瑚を傷つけないと心に誓い、ダイビングを開始する。曇天の空に少しガッカリするも、ポイントに着けば日がさしている。この面子
は晴れ女揃い?ちなみに私は超雨男。潜るとまず海の青さに感激、ここはは
白い砂浜に珊瑚の根が点在する、沖縄などで見られる僕の大好きな癒しのパ
ターンで、まったりと堪能する。二本目が終わりマジュロに帰る途中、ガイドが
ウェットを着れと言う、次第に雨足が強くなり、南国マーシャルが意外に寒い。
そう言えばパラオでも大変寒い思いをしたことを思い出す。その教訓でこの度
も重いボートコートを持参したが部屋に忘れてきたことが残念。3本目はホテルのフロントビーチ、でもここはサンゴ礁の島、なんと珊瑚がいっぱい。

しかも逆さクラゲが群生している。ちょっとビックリ!そんなこんなで初日のダイビングが終わり、夕食に皆で向かうのですが、皆気のしれた仲間、楽しいディナーの後酒盛り!ツアーの際これは外せません!私はこれが楽しみでツアーに参加していると言っても過言ではありません。
●二日目   隣のアルノ環礁へ遠征!白い砂とカラフルな珊瑚そして何処までも見える透明度の高い水が織りなす海の青さ。邪魔するものがないのでハイコントラストの青、慶良間やトカラやパラオも青いがここの青さは別格。これを見れただけで満足。目的のアルノアルノ(アルノ環礁にあるポイントでBOSSのおきにいり)ではマッタリダイブの予定だが、エントリーすると流れている、更に私がヘルフリッチが見たいと希望したものだから、深い、速い、早いの三拍子のバタ
バタのダイビング。皆さんには申し訳ありませんが、念願のヘルフリッチをこの目に焼き付け私は大満足。しかしBOSSはアルノはこんなものじゃないと満足いかない様子。ここアルノ環礁は色とりどりの珊瑚が多く、水面直下の珊瑚の迷路を泳ぎ回ったり、普段出来ないようなダイビングで楽しかった。おまけに帰りのボートで船長がキハダマグロを釣り上げて皆大興奮。いろんなオマケがついてますが、アルノ環礁でのダイビングは透明度が良く、本当に見渡す限り見えてる、水がそこに存在しないような錯覚に陥る、とても気持ちの良い体験でした。
●三日目   再度マジュロ環礁でのダイビング、どうしても隣のアルノ環礁に心奪われますが、ここマジュロ環礁も捨てたもではない、というか我々の感覚からすれば、十二分に良いポイントなのです。
アクアリウムというポイントは、内海と外海のパスとなっていて魚影の濃いポイントです。パラオのブルーコーナーとまでは行きませんが、凄く楽しめるポイントです。パラオの様に順番待ちはありませんし、そもそもこのマジュロいやマーシャルで潜っている人は、私たち6名とガイドさん計7名。こんなに素敵な海があるのになぜ潜っていない?昨日のアルノで泳ぎ疲れ、今日から泳ぎは拒否、ドリフトでゆっくりダイブ。マッタリとマジュロの海を堪能。
●最終日   昨日最終日はアルノに行けたら行く、とのことで昨夜から空と風が気になる。夜吹いていた風は、朝には弱くなり何とかいけそう。いざ外洋にでたら、波がありボートが跳ねる跳ねる、しかし誰一人酔う事もなく無事到着。
ポイントはアルノアルノ、流れていないことを確認し、12m以深には行かないようにとのブリーフィング後エントリー。スッコーンと抜けた海とどこよりも青い青、白い砂と青い海にカスミチョウチョウオが群遊ぶ。もうこれだけでいい!いつまでも見ていたい。と見ていたら、背中に視線を感じる・・・BOSSがあがれとジェスチャー・・ごめんなさい18mでした。前回のアルノではヘルフリッチを探して38m行っちゃてました。重ね重ねごめんなさい。でも、透明度よすぎ、天気もよすぎで海の中が明るすぎて、30m超えても判らないんですもの。水面普通に見えてるし!この時期アルノに2回も行けるのは奇跡だ!すごいドンピシャのタイミングで来ていることをショップの方からお聞きして、晴れ男H氏に感謝。ちなみに私達がマジュロを旅立った後は土砂降りだったそうで、H氏の晴れ男ぶりは凄まじい。 
是非ツアーには常時ご同行願いたい。マジュロ最後の夜はホテルでBBQの予定が急遽中止となりました。でも既に皆、マーシャル時間、マーシャル暮らしに毒されてきており、OK、OK。それがマーシャルと何の不満もなく受け入れている自分が不思議です。お世話になったraycrewの方々とビールを飲みピザを食べながら、ダイビングの事や、マーシャル、マジュロの事を語りながら、楽しい時間を過ごしました。こんなに綺麗な海と元気な珊瑚があるのにダイバーが少ない、これは勿体無い。皆に知れせてあげたいけれど、人が増えて珊瑚が傷つくのは困る・・・・。また経済活動がほとんど無いという状態で、国を挙げての観光しか収入の道はないのではないかと思える。目の前には宝の海があるのに・・・良くも悪くもパラオが教えてくれると思う。 
一度消えたマーシャルのダイビングを再び立ち上げ孤軍奮闘されているraycrewオーナーの上田さん、ガイドの佐藤さんには末長く頑張っていただきたい。本当に大変お世話になりました。マーシャルの宣伝するからね。また来るよ!(言ってしまった)ご同行の皆さん、色々ご迷惑をおかけいたしました。でも同じ顔ぶれでこれだけ潜ると何だか皆さんが他人とは思えなくなってきて、水の中でも多分Tさんが僕の後ろ上方2m位の所にいるだろうな、Kさんがダッシュで行くだろうなんてことが分かるようになって来てます。海の中外を問わず楽しいツアーを有難うございました。企画、引率、監視、ご教導下さった、buddy-rope今林様大変お世話になりました。素晴らしい海を教えて頂きありがとうございました。また連れて行って下さい(また言ってしまった!)アイランドホッピングも楽しかったです。 
                                   写真提供:木村雅子様・熊谷安広様・史子様・田代淳子様


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