マレーシア・ラヤンラヤンツアー
「1日4本、4食、毎晩ビール空き缶タワーだ〜!!」


                                           2012年3月   今林 忠義

2001年から私の調査ダイブを入れて11回目のラヤンラヤンです。
参加された方の中には連続8回の方もいて大人気のツアーに
なりました。ラヤンまでは距離、時間ともに長く掛り、のんびり?
実際にはバタバタ潜りまくりですが最低でも8日間は覚悟しなく
てはなりません。今回は福岡〜関空〜クアラルンプール〜コタキ
ナバル〜(1泊)翌日早朝コタキナバル〜ラヤンラヤンの乗り継ぎ
乗り換えが時間的、体力的にも大変なので、福岡〜インチョン〜
コタキナバル〜(2泊)〜早朝ラヤンラヤンのコースにしました。

このスケジュールにしたことによりコタキナバルは今まで素通りだったのが、2泊出来時間的にも充分堪能できました。
その代わり日程は9日間になります。23時過ぎコタキに到着。
迎えの車で泊り慣れたシャングリラへチェックイン。
部屋で荷解きとシャワーを浴びたら深夜1時過ぎです。
さ〜てビールを・・・と1Fの24時間オープンのレストランへ????今日に限り閉店です??何かイベントが有ったとか。
それではと街に出てビール探しですが、この国では一般的に
お酒は売っていません。何件か食堂を当たりましたがダメです。
どうしたものか!?・・・とにかく身体に酒を入れなくては1日が終
わらない人もいて(私もその1人ですが)・・・路地の暗がりに目を
やると怪しげなネオンが呼んでいます??
入り口付近に女性が(派手な格好はしているが多分マレーシア人
のオバチャン)3人ほどいたので『ビールは飲めるのか?』と聞くと
『OK,OK、1セット37リンギット』の返事。『1セット、ビール4缶あるよ』
あるよとは言ってないがそんな感じでした。
仕方ないかと皆さんへ知らせとにかく中へ入る。

外観もネオンも怪しげ。外のオバチャンも怪しげ。中はと言うと、
これまた薄暗く、カラオケ音量バンバンでスタッフも怪しげ。
怪しげ×5である。シート(ソファではない)に腰掛けると間もなくワインクーラーに似たプラ容器のバケツに氷漬けにされたビール4本がテーブルに。その間、怪しげな男性客が大声でマレーシアの歌を怒鳴っている。怪しげ×6になった。
とにかく飲も飲もっと飲んだはいいが全く冷えてない!!
テーブルに出す寸前にバケツにビール缶を放り込んで持ってきたようだ。まぁこれもマレーシアでは許されるのでしょう?

追加を1セット頼み、Kさんがビールを持ち帰りたいと言うので、
持ち帰りは1缶幾らかと聞くと『19リンギット』だとオバチャン。
『それでは3本で??』・・・と言いながらそのオバチャンと目があ
った瞬間、私もオバチャンも大笑い。もう1セット注文した方がは
るかに得なのである。オバチャンは少しだけ申し訳なさそうな顔
をしたが、結局、キャンセルし飲まなかったビールを持ち帰って
いただいた。翌日、Kさんが街のコンビニで買ってきたビールは昨
晩飲んだビールよりメチャ高いビールだった。ガイドに聞くとマレ
ーシアはタバコもビールも最近、かなり値上がりしたため密輸ビ
ールが出回り出したとか。
密輸ビールは市販のビールと何ら変わらないがとにかく安いとのこと。怪しげ×6のパブで結果、安いビールを飲んだことになった。
しかし、しかしである警察が踏み込んだ場合お客も連行されるとか?翌日はオラウータンがいる動物園へ。ところが動物園のゲート付近をウロチョロするスタッフが手に何か持っている。良く良く見るとヘビを手のひらに乗せて客に見せている!!ク〜ッ、まぁ何と気遣いのないヤツ!!世の中の人間100%がヘビ好きと思っているのか!!私はゲートから中へ入れず尻込みするばかり。それを面白がって
ヤツは私に差し出す格好で近寄ってくる。シバクゾ!!近寄れないが・・・優しいガイドがヘビ使いを遠ざけて私は園内へ・・・。
その後、何を見たかは覚えていません。
ガイド『動物のショーが始まりますがヘビが出てきます。どうしますか?』・・・どうもこうもない。私は一目散にゲートへ逃げ帰り園の外で
皆さんが帰ってくるまで2時間ほどボーッとして待っていました。
その後は買い物です。やはりここでも2時間ほどビルの玄関の暑いところでボーッと待っていました。夜は街のオープンレストランで夕食です。マレーシアの人たちに混じって注文し各自好きなものを食べて・・・勿論、ここではビールはありません。今夜は酒なしか?・・・と思っていると酒好きな優しいKさんがウイスキーを差し入れしてくれました。さぁ明日はいよいよラヤンラヤンへ。
朝4時半の電話でたたき起こされコタキの空港へ。
荷物を預入、搭乗手続きをしていると後ろに見た顔が・・・。
そうです!少々ボケがきましたが11年前、ラヤンのスタッフと
調査でコモドクルーズが一緒だったローレンス・リーです。覚えて
いました。彼もボケてないらしく私を覚えていました。彼はラヤン
リゾートなどを経営する本社のマネージャーでクアラルンプールから
現地スタッフにカツを入れに来た??激励に来たとか。
何時もだと20人乗り程度のオンボロ貨物機?だか旅客機だか分からない飛行機で飛ぶのだが今回は人数も多くチャンとしたCAが2人もいる大き目の機材。
これだけ大きいとラヤンの滑走路をオーバーラン確実??
心配をよそに1時間後、私達を乗せた飛行機はメチャ逆噴射
しながらメチャ、急制動しながら何とか無事にラヤンに到着しました。駐機場に出迎えたジャスパーとラヤンのランドマネージャーのユージンがニコニコしながら両手を大きく広げて抱きついてきました。
まぁ男だけど良いか?!
レストランで長たらしいオリエンテーションを聞き、書類にサインさせられた後に部屋割り、荷解き後、器材をショップに持っていってセットアップ。朝食を取り、11時からファーストダイブです!!
さぁ潜りまくるぞ!!
これからの5日間は朝6:30朝食前の軽い食事、7:30ダイビングスタート。リゾートに戻り 朝食。11時2本目スタート。ランチ後、15時3本目のダイビング。おやつ。その後はリクエストに応じOPビーチダイブやOPナイトダイブ。夕食7:00の日が続きます。私達ダイバーにとっては至福の5日間。ポイントはどこも5分から15分程度の距離。
しかも魚種魚影が濃く、ある一部の魚種を除きオールスターキャストで楽しませてくれる素晴らしいダイブサイトです。
1度訪れたら3年は寿命が延びること間違いなし!それから計算すると私などは20年近くおまけの人生が増える計算です??まぁそれはさておき、感動の日々で心身ともにリフレッシュされます。
ダイビングに関しては当ホームページのダイビングログをご覧
下さい。
アフターダイブはプールで泳ぐも良し、プールサイドで読書も良し。
夕日をバックに記念撮影やiphoneや ipadを星空にかざして星座の勉強も・・・・今回、全員で滑走路に寝そべり初めて偽十字星と南十字星の見分け方を教わりました。
リゾートのセンターハウスから遠ざかり、真っ暗な滑走路で空を見上げると天の川がハッキリ確認できます。流れ星や人工衛星も・・・。
都会の喧騒から脱出し仕事のこともこれからの人生も何も考えず、
満天の星を見る一時。貴重な時間でした。
今回参加の皆さんは酒の好きな方が多く??アフターダイブはまずビール!!何が何でもまずビール!!夕食前からスタートし徐々に宴会の雰囲気に・・・。途中からダイビングマネージャーのジャスパーやリゾートマネージャーのユージンも加わり笑い声の絶えない歓談に。その後は他のダイビングスタッフやホールスタッフも次々参
加。毎夜、遅くまでウクレレ(現地スタッフ間で現在、ウクレレブーム)に合わせての大合唱。 
●講習時は前夜の飲酒は控えめにしましょう。水分補給に気を配り早 めの就寝をしましょう????
●ツアー案内にも注意事項として明記したのにこのいい加減さ?
●その代わりにはなりませんが、毎回のダイブで深度は控えめに
  し、ガイドより下へ行かないように!!
●ダイビング中、急な深度変化を酒?避け、ノコギリ状のダイブパ
  ターンにならないように!!
●特に10m以浅での急浮上はたとえ4m〜5mでも危険です。
 ダイビングが連続する長いツアーの際は減圧症の引き金に指を   掛けて潜るようなもの。注意を要します。
●また、アフターダイブでは熱いシャワーを酒?避け、温めのシャワ  ーを使いましょう。・・・・・お酒は出来るだけ控えめに?? 
なんだかんだで楽しかった5日間はアッと言う間に過ぎていきま
した。一生の想い出に残る感動を胸に現地スタッフとの再会を誓い
ラヤンを後にしました。コタキに到着後は一旦、シャングリラにチェックイン。女性の大好きなお買い物と昼食。その後コタキ市内を見渡せる展望台で夕日を眺め、ナイトマーケットへ。
夕食は民族舞踊を見ながらの海鮮料理です。満腹状態でホテルに戻りシャワーの後、深夜の便で韓国はインチョンへ・・・。
大変大変お疲れ様でした!!皆さんの『最高だった!!また、再訪したい!』の声に私の疲れは吹っ飛びました。
ありがとうございました。



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