平日:芦屋沖ボートダイブ
「なんじゃこりゃ!?」


                                       2011年 9月 今林 忠義

もうかれこれ30年以上は潜りこんだ芦屋の沖。沖の瀬は南北に
約400m東西150mの大きな瀬です。
勿論、瀬の隅々まで知っています。
どこに行けば大物が見れるか?
どこに入れば大きなヒラメが多いか、この季節は何が見れるか、などなど自宅の庭同然!?
自宅に庭があるかと??・・・まぁそれはさておき私が書いた
簡単な海底マップを地元の漁師さんが目安にするほど。

台風一過、当然透明度は期待できるものではないことは重々承知。『船長!明日は凪だけど透明度は?』の質問に
『さぁ沖合い4kmくらいまでは良い潮が入ってきて魚も網にかかるようになったけど・・・』・・・・折から潮は小潮。
大きな潮の入れ替わりはなく透明度が10時間そこらで大幅に
良くなるとは考えられない。

前日の最終決定メールで『透明度は期待しないで下さい』の一文を入れる。
果たして??
沖を目指しベタ凪の水面を船は快走するが、水の色が
悪い。水面は緑色である。船長が言うように沖合いは
緑色と青色の潮目がはっきりくっきり分かる。
ポイントは緑色の水域。

全員エントリーし、水面のアンカーロープで待機してもらう。私はアンカーロープ沿いに海底を目指すが
10m、15m、・・・見えない。周りが見えない。
周囲2m〜3m範囲でアジゴの群れが乱舞しているほかは全く見えない。海底に到着し、暫し目をこらすと
うっすらほのかに岩や魚達が見え出す程度。

一旦、浮上し再度全員でロープを手繰りながら海底へ。
潜降前に『かなり透明度が悪いので、離れないように!』の
指示に従ってくれて一丸となり20m深度を遊泳?
遊泳というより這うがごとき移動で大岩へ・・・。
一瞬、瞬間という表現がいいかもしれない。アジゴ舞う水中で
大アラや大マダイの姿を確認する。一応、皆さんに見てもらうことが出来ました。『金返せ!!??』・・・当店のお客様はその様なことは決して言われません。ハイ。
次回、ナイトは透明度如何では中止にします。


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