玄海・沖ノ島
「イサキの壁でその先が見えない!?


                                                    2011年 7月 今林 忠義

今年、第一弾の沖ノ島。当初の1泊2日キャンプダイブを変更して、2日連続
の日帰りに。港を出てから15分しないうちに海面の色は青緑から紺碧へ!
この分だと透明度もいいはずと期待しながら水面から飛び出すトビウオを
目で追いながら走ること2時間強。大海のド真ん中にデデデ〜ンとそびえ
る海の正倉院、玄海灘の秘境、沖ノ島に到着。
折から潮は大潮。魚の活性も高いはず。後は透明度と潮流次第。いろいろ
考えた末に最初のポイントは来たの端。早速、、船長に告げてアンカーを
打ってもらいます。船上からは水深10mほどの海底の隆起した岩のトップ
が見えます。波もなく潮も島の淵ではなく離れた海面を走っています。

これならいつもの魚ワンサカの場所までいけると、セットアップもバタバタと・・・。
全員、セットアップが完了し、ブリーフィングも済み、いざエントリー。
最初に入った渡辺INSTが『スッゴイ!透明度いい!』との声。
次々にエントリー。最後の送り出しを終え私もドボン。
確かに水面からは水底15mの海底がはっきり。見渡す限り見える感じで
す。水面で集合し、一斉に潜降。8m深度の岩に集合し、OKサインを確認
の後、沖の落ち込みを目指し、ユックリユックリ進みます。
20m付近まで来た時、目の先20mのところを大きな塊が流れるように移
動しているのが見えます。イサキ、イサキの大群です。

今まで見たこともない大きな大きな群れが絶え間なく私達の前を川のように流
れていきます。その群れが壁となり向こう側が見えません。
ひとしきり落ち着いたかと思うと、上方にいた群れが、合流するように下降して
きます。それではと最初の計画通り30m深度へ。
イサキの大群も一段落し、全員、大岩の上に集合し30m以深を目をこらして見
渡します。昨年はこの先の40m付近の岩陰から50kgはあろうかと思えるアラが
出てきたのですが、今回はお目にかかれませんでした。大ダイやブリの群れが
回ってきたり、結構、楽しめたようでした。


お昼を済ませたら2本目はアジゴ穴です。
ここは昨年、萩原INSTがイソマグロの大群とであったポイント。
かなりの急勾配で落ち込む掛け上がりを吸い込まれるように落ちて行き、ボトム
の24mで再集合。直ぐ横がアジが群れる通り抜けの穴ですが、今回は少し沖へ
泳ぎます。砂地を沖へ30mほど進むと海底から水深10mくらい立ち上がる離れ
根が・・。潮通しもよく、いつもはイサキやクマザサハナムロ、タカベが回るのですが、今回は岩壁に泳ぐキンギョハナダイのみ。引き返しアジゴ穴へ・・。
アジゴの群れはイサキに取って代わっていました??
聞くところ、今年はイサキが良く釣れるとか。イサキに邪魔された??沖ノ島
でした。



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