福岡・沖ノ島
日帰りクマノミ見学ツアー


2001年 8月 内田 均


 今回の沖ノ島ツアー参加は、本当に久しぶりのボートダイビングです。思い起こせば、前回のボートダイビングからちょうど1年は経ってます。沖ノ島は数年前に一度、ダイビングをしたことがあって、地元であるにもかかわらず、地形もダイナミック・魚影の濃さもバツグンという記憶が鮮明を残っていたため、8月に入ってからとてもワクワクした気持ちでこの日を待ちわびてました。
 さて、出発ですが、片道2時間半という船旅ながら、皆さん好きなんですね〜。なんと今回のツアー参加者は10名。
スタッフの方々も含めて皆さん、ほとんど「真っ黒」。潜りなれているのでしょうか?上手な方々ばかりのようです。
これでは、私も古株である以上、ヘタなダイビングはできません。ちょこっと気合を入れてさあ、出発です。
 今日の天気はVery Good!、海もほとんど波がなくこちらもVery Good!、私は、船の舳先に陣取りなんとなく大将になった気分で、沖ノ島を目指します。途中では、浮いている海がめ、船に驚いて飛び出すトビウオ、1メートルはあろうかというシイラなどを楽しみながら、2時間半という時間をあまり感じずに到着しました。(本当は、近頃話題のハンマーヘッドがいないかな?と期待してじっとみてたのですが、残念!見当たりませんでした)
 さあ、スタッフの渡辺さんの主導でポイントが決まり、そそくさとセットアップを行ってから10名の参加者が順次、シッティングバックでエントリーです。
ドッボーン!!蒼の世界が一斉に目の前に広がります。もう、私は、これだけで感動です。上下左右、海なんです。(当たり前ですが)この開放感は何物にも変えられません。
やっぱ、ボートダイビングはいい!! 
今日は、思いっきり楽しむゾ〜!!
 早速、潜降していくと、居るじゃないですか、カラフル系の魚から、イサキの群れ(稚魚じゃありませんよ〜)など、様々な魚が。種類はよくわかりませんが、ハタもたくさんいます。そうそう、中層くらいにサーモクライン(?)が出来てました。モワモワとした淀みがあるんです。そこから深場に行くと、なんと、水温が23℃、ウェットでは寒いです。サーモクラインを境に、28℃くらいあるところから23℃に下がっているのです。さすがにちょっと辛かったです。
それにも関わらず、私たちのリーダーの西田さんは、その寒いところで満面笑みのニコニコ顔で、こっちこっちと手招き
しています。スタッフにもなると水温に鈍感になるのかしらん?ってなことを思いながらこちらも仕方なく潜降していきます。
しかし、寒いの我慢して深場に潜ったカイはありました。生まれたばかりのクマノミの子供がたくさん居ます。
それに7、8Kgはありそうなクチグロ、もいました。ソフトコーラルもとても多くて元気です。それにしてもクマノミが
北九州でも見れるんですね〜。ほんとにビックリです。少しずつ移動しながら、様々な魚やダイナミックな地形(西表で見たような地形もありました)に堪能し、感動しました。
 エグジット後は、お昼を食べながら、さっきのダイビングの話で大騒ぎです。サーモクラインの話、クマノミの話、地形の話、様々な話題が飛び交います。これもきっとダイビングの醍醐味ですよね。全然仕事とか関係のない人たちが集まって感動の世界を共有する。日ごろのストレスをすっかり忘れさせてくれます。そんなこんなで大騒ぎが一段落したら、今度は皆でスノーケリングです。皆さん、この感動と開放感をもっと!という感じで、海面で遊んでいます。ノンビリと浮いている人も居れば、体育会系よろしく、素潜りしている人もいます。各人自由に海を楽しんでました。(えっ、もちろん私は、素潜りをしてました。だって、ゴボゴボ音のない蒼の世界を堪能できるのは素潜りしかないじゃないですか?)
 2本目は1本目以上に魚が多かったようです。一瞬ですが、ブリのようなヒラスのような大群を見ました。(しかし、見た時は覚えているのに、船に上がったら、あんまり思い出せません?これは何ででしょうか?・・・・
 多分、私だけではないような気がしますが。皆さんはどうですか?)
 まあ、そんなこんなで、沖ノ島ダイビングは終わりました。帰りも2時間半かかりましたが、皆さんは、心地よい潮風の中でお昼寝してました。(きっと、夢の中で、今日のダイビングを思い起こしていたのではないでしょうか。)
いつものことですが、ダイビングの感動はどうも文章では表せません。今回参加されてなかった方も、北九州近郊にもクマノミがいて、ソフトコーラルのある沖ノ島があります。是非、潜ってみませんか?
 



<−BACK NEXT−>