緊急報告!!スクーバタンクが危ない。Part.U
<アルミタンク破裂事故その後と当店の対応>

緊急報告
 2001年、GW前の4月下旬、NHKのニュース特集の中で宮古島にて発生したアルミタンク破裂に関する報道があり驚かれたダイバー・ノンダイバーの方も多数いたのではないかと思います。この事故に関するいろいろな情報が錯綜するなか当店では正式なラクスファー社からの世界におけるアルミタンク破裂に関してのQ&Aを入手いたしました。
「6351アルミ合金からなるLuxferボンベのSLCクラック割れと破裂に関して頻繁にあった質問とLuxferの回答」と書かれた副題から始まり、生産本数と破裂事故件数や各国の耐圧検査に関する現状などが分かりやすく説明されています。
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要約しますと

事故のその後
 以前よりアルミタンクに関しての諸問題の決着が付かず、業界と行政の2者間において話し合いがもたれていましたがヤット今回、関係法令の改正という形で、結果的にはよりユーザーサイドにたった形で決着をみました。

アルミタンク関係法令改正
 平成14年6月10日に、アルミスクーバタンクに関する新しい法令が公布、施行になりました。(平成14年6月10日 月曜日 官報 第3378号)今後スクーバタンク安全協会では、改正された法令の内容を出来る限り分かりやすく、またスムーズに全国のダイビング関係者に伝達し、併せてダイビング事業者が対応策をとりやすくする為の材料として、各種の情報を発信して行く予定です。また、アルミタンクに限らずスチールタンクも含めてその安全対策を啓蒙し、ユーザーが安心してダイビングを楽しめる環境作りの一助となることを目指しています。
今回のお知らせは、こうした「スクーバタンク安全協会」活動の最初として、アルミタンクに関する法令がどの様に変わったのかをお知らせするためのものです。
 
官報 第3378号

1. 刻印
法改正後、新たに製造販売されるアルミタンクは充填するガスの種類(AIR)に続けて、「SCUBA」と刻印されたものになります。
 
2. 容器再検査期間
今後、アルミ合金製スクーバタンクは1年に1回、高圧ガス保安法に基づいて登録されている容器検査所での再検査が必要となります。
 
3. 年1回行うアルミ合金製スクーバタンクの再検査内容バルブ取付部ねじには異常がないこと。ねじ部及びその下部に容器軸方向の割れ等の有害な傷又は異常がないこと。
 
4. 年1回行うアルミ合金製スクーバタンクの検査設備
容器検査所では、合成樹脂製ブラシ等のねじ部を清じょうするための器具が新たに必要となります。
 
5. 再検査に合格した容器への刻印
年1回の再検査(特定)の場合は、従来の再検査合格刻印に「S」の刻印をプラス従来からの5年ごとの再検査に合格した場合は、従来の刻印に「L」の刻印をプラス。
 
6. 経過措置
「アルミスクーバタンク」
  現状のアルミ合金製スクーバタンクに空気を充てんできる猶予期間は平成14年9月30日までです。ただし、過去1年以内に再検査を受けたタンクおよび過去1年以内に製造されたタンクは、1年を経過するまでの間、使用できます。
「容器検査所」
  アルミスクーバタンクの再検査を行っていた容器検査所で、引き続きアルミスクーバタンクの再検査を行うためには、平成14年12月9日までの猶予期間の内にアルミスクーバタンクの再検査を行うための登録を追加して行わなければなりません。
 
7. 猶予期間中のアルミ合金製スクーバ容器の表示
猶予期間中に使用するアルミタンクは、ペイント等によって「SCUBA」と表示しなければなりません。

スクーバタンク安全協会 事務局
当協会は「日本スクーバ協会」「スクーバダイビング事業協同組合」「Cカード協議会」の協力によって運営されています


バディロープとしての対応

  関係法令の改正に伴いまして、当店としては、スクーバ用アルミタンクに関して、
年1回の特定再検査(内部検査)が実施できる容器検査場の申請登録を行う方向で、福岡県工業課との折衝中です。申請が許可され次第、即刻内部検査を行い、安心してダイバーの皆さんにご使用いただけるタンクを提供いたします。