メキシコ・ラパス
「アシカに会えたよ!」


2002年 9月 姫嶋 千晴
9月11日、一年前のテロ事件の日。何も起こりませんようにと祈りつつ出発しました。
福岡からソウルに入り空港で韓国料理を堪能。「平壌冷麺」はゴムのようでイマイチでした。ソウルからロスアンゼルスへ向かう大韓航空機は広くてきれいで快適でした。機内食のビビンバはとても美味しかったです。
米国の9月11日朝、ロスへ到着。空港内は思ったより平穏で安心しました。乗り換えまで待つこと6時間。エアロカリフォルニア航空でメキシコへ。
狭くて寒い?機内で耐えながらやっとラパスの町へ到着。
ホテルに着く頃には、すっかり真っ暗。バディロープに集合してから30時間近くたっていました。さすがに疲れてみんなすぐに寝たようです。
ダイビング1日目。港に行くと船が大きいのとダイバーが多いのにビックリ。
船にはトイレは勿論、キッチンもあり、出来立ての朝食と昼ご飯がでるのです。
大きいけどスピードはスゴークのろいその船に揺られてポイントへ。
途中、「コビレゴンドウクジラ」の群に会いました。
船を止めてくれたので、みんな海へ飛び込みました。イルカより少し大きいくらいのクジラで船のそばを何匹も泳いでいて水中でその姿を見ることが出来ました。親子のクジラもいて感動でした。

最初のポイントは、お待ちかね!カリフォルニアアシカのコロニー「ロスイスロテス」。水面に出た岩のうえには沢山のアシカが日向ぼっこをしながら「オウ、オウ!」「アウ、アウ!」大きい声を出していました。
「早く潜りた〜い」!!でも船の上は大所帯。3、4チームに分けられ、私達のエントリーは3番目。それもアシカはお預け。まずは有名な超デカイ「カエルウオ」通称『デッカイジョー』「FINE SPOTTED JAWFISH」に会いに行きました。
顔が人の拳くらいあってほんとにデカイ!!砂の中から顔だけ出して全然動かないのです。いくら見ててもあきない愛嬌たっぷりの顔でした。
同じ砂地には固有種の「コステルガーデンイール」もいました。
普通よりやや茶色です。岩場の方に戻るとアシカが凄い速さで顔のまえに現れます。
メスや子供は小さくて可愛いけどオスは大きすぎてチョット怖いです。時折近くまでやってきてツブラナ瞳でこちらを見て行くけど、なかなか一緒に泳いでくれませんでした。でも、木の枝をオモチャにして遊ぶ姿や、しなやかに泳ぐ姿はとても可愛らしく、きれいでした。
2本目もあなじポイントでアシカとのダイビングを満喫しました。
3本目は『イスラ・バジェーナ』・・・・イスラとは島の意味です。
しましまの可愛いゼブラウツボが2匹で穴から赤い顔を出していたり、普通よりずっと大きなカエルウオがいたり、固有種のハゼがいろとりどりいてとても楽しかったです。
夕方、港の近くでイルカの群の出迎えを受けました。でも船がのろいのですぐには
近くに行けません。すぐに何処かへ行ってしまいました。
夜は本場のタコスを食べに行きました。スッゴク美味しかったです。
(引率の渡辺さん!!メキシコへ行くときはチャント、スペイン語くらいは話せるように勉強してね!!??)
2日目は2本とも『ラ・レイナ』でマンタ探しです。
1本目は朝日さんのめでたい600本目。だけど残念ながらマンタが出たのはエキジットの後。水面にチラッと姿が見えました。
2本目は水中で出会う事が出来ました。何度見てもマンタの泳ぐ姿は優雅で綺麗ですね。マンタの他にも魚はたくさんいました。
特に『ヨスギフエダイ』にそっくりな固有種『BLUE AND GOLD SNAPPER』
の群はカラフルでとても綺麗でした。
夜は浜辺のレストランへ。途中、お勧めのサボテンのアイスクリームを食べましたが
アジは・・・?なんとも言えません。
 3日目、ポイントへ向かう途中『飛びマンタ』を見ました。
『トビウオ』のように小さいマンタが水面をジャンプするのです!!
青い海と空を背景にマンタの白いお腹が見えました。マンタが飛ぶなんてビックリです。大きいのは羽ばたかないのですが、とても綺麗です。
ポイントは遠いけど大物で有名な『エル・バホ』。昨日までの日本人ガイドが外国人のガイドに・・・。なにかいやな予感・・・
流れが強いポイントでエントリーするとアンカーの鎖が流れのせいでビュンビュン唸っていました。アンカー伝いに潜降して流れに向かってひたすら泳ぎ始めました。
 ただ、ただガイドについて流れに逆らい泳ぎまくって、大物はなにも見れませんでした。最近、運動不足の私は息があがってしまいもうヘロヘロでした。結局、何も見ないまま浮上しました。
安全停止中はみごとな鯉のぼり状態でした。
1本目が不評だったのか、2本目も同じポイントの予定が『ロス・イスロテス』ヘ変更になりました。(アァ〜ッ良かった)アシカはもちろん、このポイントには固有種の『コルテスエンジェルフィッシュ』に『キングエンジェルフィッシュ』、チョウチョウウオやゴンベ、フグの仲間もたくさんいてノンビリとダイビングが出来ました。やっぱりラ・パスはアシカが一番です!!
 ハンマーにもジンベイにも会えなかったけど充分です。最後の夜は地元のスーパーへショッピングに行ったりして、ラ・パスの町を楽しみました。
帰りは行きよりも厳しいチエックにあい、特にロスでは危うくソウル行きの飛行機に乗り遅れそうになり、まさに駆け込みでした。中でも約1名、日焼けしたその顔がパスポートの写真の白い顔とあまりにも違うので最後まで厳しくチエックされていました。(美白のお手入れしましょう)
何とか全員無事に帰ってこれました。ここには書ききれない数々のハプニングや想い出がいっぱいの、とても楽しいツアーでした。
スペイン語に苦労しながら頑張ってくれた渡辺さん、本当にお疲れ様でした。
すっごく楽しかったです。有難うございました。


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