緑と神話の島
蓋井島(ふたおいじま) 
響灘諸島(下関市) 面積 2.35ku 人口 153人
最近ようやくダイビングできるようになった場所。
【こんなに近い】
4月22日火曜日朝8時バディロ−プを出発!都市高速にを走り関門トンネルを抜け
191号線を北へ目指すは吉見漁港(漁港側にトイレ有り)。店から約1時間15分で港へ到着し、気さくな船長が待つ船へ器材を運び込み、いざ蓋井島へGo! 吉見漁港から20分程北東に走ると、今回の
目的沈船ポイントへ到着。
【沈船ダイブ】
今回は調査ダイブ、期待も高まりシッティングバックロ−ルでエントリ-魚影がなく青白い海中を潜降していくとぼんやりと黒い物体が視界に飛び込んでくる。カイメンや海草で覆われ魚たちの住みかと化した沈船 妙光丸。
水深23mの砂地に人工的に沈められた船だそうだ。
妙光丸 幅約4m 長さ約10m 高さ約5m 
船はもう、すっかり人間の持ち物から魚達の持ち物へ替わってしまっている。
凄い数のメバル達が、自分たちの縄張りを守るかのように私達ダイバ−を船内から見上げている。スズメダイの群れ、カワハギ、キンチャクダイなど見ることができた。
夏には南方系の魚たちが迷い込み住みつくそうだ。
蓋井丸からわずか20メ−トル程離れた場所になんと!!もう1隻別の船が沈んでいる。
六連丸だ。 水深26.4mの砂地に静かに眠っている。
六連丸 幅約5m 長さ12m 高さ 約4m
船内の構造が面白く、それを利用し、たくさんの魚が住み着いている。
魚の種類は妙光丸と変わず、小魚が群れている。
一粒で二度美味しい!沈船ダイビングだ。魚の豊富な蓋井島、タイミングが良ければカンパチの群れなどが見れるそうだ。
5Mで安全停止後、浮上ボ-トにはモンキ−タラップ(ハシゴ)が水面下まで長く伸びているので、登りやすい。
エキジットして、蓋井島へ上陸(漁港側にトイレ有り)。沈船ポイントから5分位で港に到着
蓋井島の玄関口にそびえる標高140.8mのお椀をかぶせたような山(乞月山)が迎えてくれる。乞月山(こいづきやま)という名称は、その昔神功皇后が島に立ち寄り、
この山に登って月を乞われたところ満月になったという神話に由来しているそうだ。
2本目、蓋井島に沿い断崖を横目に10分ほど走った所の湾にエントリ-!水深約7mゴツゴツとした岩がいたるところにあり、海草がゆらめき、両手くらいの丸いカイメンが岩にポツポツと付いている。 スズメダイ、メバル、カワハギなど見ることが出来た。
【交通】
4軒の民宿もあり、夏場などのシーズンには島を訪れる人も多い。下関市の吉見漁港から定期船「蓋井丸」が1日2往復、約35分で結んでいる。

【食事&温泉】
ちなみに今回は、早目に帰港後、吉見漁港から車で30分の所にある川棚温泉の瓦そばを食べて帰りました。お店の集合を1時間早めれば瓦そば&温泉も楽しめそうです。
【蓋井島】
下関市吉見の北西約14kmの響灘に浮かぶ蓋井島は、周囲を険しい断崖に囲まれた緑と神話の島。「蓋井」の名は、神功皇后が三韓征伐の時、この島の水の池と火の池の二つの井戸を蓋で覆ったことに由来しています。また山の神の森では、7年ごとに市の無形民俗文化財に指定されている「山の神神事」が遙か昔より催されています。島の周囲は豊かな水産資源に恵まれ、主な産業は漁業で、水産加工品の製造や、一本釣りなどの漁がおこなわれていて、新鮮なアワビ、サザエ、イカ、ブリなどが水揚げされます。島ではアワビの栽培漁業や、大型定置網の共同漁など山口県内でも先進的な栽培漁業の島である。島には、明治45年に建てられ、その後、昭和26年に日本で始めての風力発電装置を導入した蓋井島灯台があり(現在は普通の電力に戻っている)、日韓航路などの安全に役だっている。また山口県の天然記念物に指定された常緑樹の「ヒゼンマユミ」(島ではオクマユミと呼ばれる)は、島の西側に優占群落があり、福岡県沖の島や韓国巨文島(きょぶんとう)と並んで棲息の北限と言われている。
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