知っておきたいダイビング基礎用語

テクニック用語
バディ 日本語で「相棒」という意味。ダイビングは必ず2人1組のバディシステムで潜ることが基本。
エントリ(EN) 「エントリー」とは、陸上から水に入ることで水中に沈むことではない。主にビーチやボートからの水面に入ることを指す。エントリーする場所、状況、体勢などによりさまざまなエントリー方法があるので、状況によって使い分ける。
エグジット(EX) 水面に浮上してから、陸上(あるいは船上)にあがることをエグジットと言う。
潜行 水面から水中へ潜ることを指す。ウェイト調整がしっかりできていればBCDの空気を抜いて肺の空気を吐き出すだけで身体が沈みはじめる。
耳抜き 水中に潜行するにしたがって、サイナス(副鼻腔)や中耳などの身体の空間に圧力がかかる。そこでサイナスや中耳に空気を送り込んで圧力を平衡にする必要がある。その手順、方法のことを言う。手順として、水中に入ったら耳の不快感を感じる前にマスクの上から鼻をつまみ、軽く鼻をかむような動作をするとサイナスや中耳に空気を送り込むことができる。または、つばを飲み込むような動作をしたり、あごを動かす動作で耳抜きできる人もいる。耳抜きは1回すればいいのではなく、何度も繰り返す必要がある。特に潜行時は圧力の変化が大きいので水深が深くなるにつれ、こまめに行うようにしよう。
中性浮力 水中で浮きも沈みもしない状態のこと。ダイビング活動をスムーズに行うにはどんな水深にいても中性浮力が取れるテクニックが必要。中性浮力を身につけるとダイビング中の無駄な動きが少なくなり、空気の持ちがよくなる上、サンゴなどの上に不注意で落下して環境を傷つけることもなくなるので、ビギナーにとってはまず、中性浮力を身に付けることが重要課題となる。
適正ウェイト 自分にあったウェイト量のことで、水面でBCのエアを抜き、息を吐いて沈める重さが適正。体重の10分の1とも言われるが、これはあくまで目安。スーツやタンクの種類によって変化する。
オーバーウェイト ウェイトが重過ぎる状態。一般に適正より2Kg以上思いとオーバーウェイトと言われる。
吹き上げ 浮力のコントロールに失敗して、BCやドライスーツのエアが膨張して、身体が水面に向かって急浮上してしまうこと。
巻き上げ あまり人には指摘されたくない「巻き上げ」とは、主にオーバーウェイトで潜るダイバーによく見られる。オーバーウェイトだと中性浮力がとりづらくなり、下半身が沈んでしまう。。結果的に砂地を泳ぐとき、キックをするたびに砂を巻き上げてしまう。中性浮力ができていない証拠となる。
自転車こぎ フィンキックがあまり上手でないダイバーにありがち。足がまっすぐに伸びずに、ひざが曲がった状態でキックするため、まるで自転車をこいでいるかのように見え、しかも進まない。「自転車こぎになってるよ」と言われたら、フィンキックが上手くできていない証拠。
浮上(スイミングアセント) ダイビングをしている水深から水面を目指して上がることと言う。
急浮上 水深の深い所から浅い所へ上がってきたときに浮力のコントロールがうまく取れていなく、プラス浮力のほうが大きく働いて速いスピードで浮上してしまうこと。浮上時には、窒素の排出される速度に合わせたスピードで上がらないと、肺の過膨張や減圧症を引き起こす危険性があるので、急浮上は非常に危険なことである。「浮いたな」と感じたら慌てずにBCの空気を抜き、息を吐き続けよう。
シッティングバックロールエントリー ボートなどから海面に背を向け、後ろ向きにエントリーする方法。特に小さなボートのように低くて不安定なプラットフォームの場合に適しています。実施するときは、すべての器材が正しい位置にあり、残圧計やその他のホース類がブラついたり、他の器材などにはさまっていないことを必ず確認すること。
ジャイアントストライドエントリー 単純に一歩踏み出すようにエントリーする方法。水面からある程度高く、プラットフォームが安定している場合に適しています。両足は水面に入るまでは開いたままにしておく方が、あまり沈まないのでよい。
フロントロールエントリー あまり一般的ではないエントリー方法で、水面の安全確認後、前へお辞儀をする格好でそのままへ着水する方法。
安全停止(デコストップ 無減圧潜水の際に、減圧症の発症するリスクをより低減させるために浮上時に3メートルから5メートルの水深で、数分間停止すること。
フィートファースト 潜行時の通常の方法で、足から潜行していく方法
ヘッドファースト 潜行時に頭を下にして、フィンキックしながら潜行する方法。
マスククリア マスクに入った水を排水する方法。マスクの上部を額に押し付けるようにして、鼻から息を吐き出しながら、少し上を向くようにします。
レギュレータクリア レギュレーターが口から離れた時などでレギュレータに水が入った場合のクリアの方法。くわえたまま、息を軽く吹き込む方法と、マウスピースを舌でブロックして、軽くパージボタンを押す方法がある。
レギュレータリカバリー レギュレータがなにかの拍子で外れた場合にすばやく探す方法。右手を右下から大きく腕を回して探すアームスィープ法と右手を首の後ろ側に伸ばしファーストステージにあるレギュレーターホースの根元を探し手繰り寄せるリーチ法がある。
浮力調整 水中での活動をスムースに行うため、呼吸、ウェイイト調整、BCDなどで中性浮力をとること。
フィンピポット 中性浮力のチェック法のひとつ。1)水底にうつぶせになって、2)ゆっくり呼吸をし、3)息を吸うと、フィンを軸に身体がゆっくり浮き上がり、息を吐くとゆっくり沈むというような状態になるようにBCDの空気量を調整する
緊急スイミングアセント 空気がなくなった場合に、水面に向かって上を見ながら、手を伸ばし、「アー、アー」と言いながら息を吐き出しながら、浮上する方法。

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